ロフト調整が可能なスリーブ付きのドライバーが増えてきた中で、ドライバーのリシャフトは一般的になってきました。

しかし、アイアンはシャフトとヘッドが直接結合しているのが当たり前です。シャフトが合わない場合には買い替えるか、クラフトマンに頼むなど本格的なリシャフトが必要な印象が強く、高値となるため二の足を踏んでしまいます。

リシャフト費用は交換作業代だけで1本約2~3千円がかかり、この他に交換するシャフト購入代やグリップ代などもかかるため、かなり費用が掛かることになります。そのためアイアンフルセットのシャフトを交換するくらいなら、新たに中古クラブセットをヤフオクで購入した方が良いと思っていました。しかしリシャフトという行為に好奇心をくすぐられたので、古い軟鉄鍛造の中古アイアンを使って、DIYでリシャフトする方法にチャレンジしてみました。
必要な工具
ガスバーナー・ヒートガン
シャフトとヘッドは接着剤で接合しており、その接着剤を溶かす(粘着力をなくす)ことによりヘッドを取り外すことが可能です。そのため、私はガス缶にノズルを直接つけるガスバーナーセットを購入しました。

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ただし、ガスバーナーは直火で危険性もあることから、ヒートガンと呼ばれるドライヤーのようなものも推奨されております。もともと刺さっているカーボンシャフトを再利用する場合などはバーナーですとシャフトを溶かしてしまう可能性も否定できないため、バーナーよりもヒートガンを利用する方が良いかもしれません。
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【注意喚起情報】ガスバーナーを使った作業は非常に危険です。皆様の作業環境を充分に配慮の上作業を行なってください。万が一火災事故などに発展してしまった場合であっても当サイトは一切の責任を負いません。
ニッパー
接合部をカバーしている「ソケット」を取り除く際に必要です。カッターよりもニッパーを使用した方が良いと思います。

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やすり
シャフトを取り除いた後のヘッド部に残存している接着剤を取り除くために金属やすりがあった方が良いようです。私が買ったものより軸が太目の方が良いかもしれません。

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作業手順
一連の流れを一部始終動画撮影してみました。3分程度ありますのでWi-Fi環境などでご覧ください。
作業途中のソケットに引火するシーンなどもあり、見ておいて頂ければ予見しながら作業が可能となります。
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【注意喚起情報】ガスバーナーを使った作業は非常に危険です。皆様の作業環境を充分に配慮の上作業を行なってください。万が一火災事故などに発展してしまった場合であっても当サイトは一切の責任を負いません。
ガスバーナー組み立て
購入してきたガスバーナーを組み立てしました。料理などでも利用したことはないので初めてセットしました。加熱作業は屋外などでやるのが本当は良いかもしれませんが、私は台所で作業を実施しました。燃えてしまう可能性のあるタオル類などの配置には気を付けて作業を行ってください

バーナーでソケットとヘッド接合部を加熱する
バーナーからガスを放出し点火します。最適なガス量に調節してソケットとヘッド接合部を加熱します。上述しましたが、接着剤で接合されていますのでそれを溶かすことが目的になります。加熱方法はクラブを回転させて加熱するようにしてください。

【注意喚起情報】ガスバーナーを使った作業は非常に危険です。皆様の作業環境を充分に配慮の上作業を行なってください。万が一火災事故などに発展してしまった場合であっても当サイトは一切の責任を負いません。
ソケットをニッパーで取り外す
バーナーでソケットを加熱していると私の場合、ソケットから発火しました。シンクで作業していましたので、バーナーの火を消してから、引火したソケットを水で消火しました。焦げ付いた状態のソケットをニッパーでもぎ取りました。なお、ソケットが焦げていない状況(硬いプラスチックの状態)のまま、ソケットをニッパーでとることは意外と困難です。



さらに結合部を加熱し、シャフトを抜き取る
ソケットを取り外してから、さらに30秒程度加熱を続けてください。ヘッドは加熱されていますので、やけどをしないようにタオルなどでつかむようにしてください。ヘッドを手で固定してシャフトをひねり抜きます。まだ硬いようでしたら続けて加熱してください。シャフトが抜けましたら、シャフトとヘッドはかなり熱くなっていますので水で冷却してください。
結合部の接着剤除去
取り除かれたばかりの結合部には接着剤がこびりついています。それを除去するためにやすりなどを使います。古い接着剤が残ったままですと新たな接着が弱くなる可能性があるため丁寧に除去しましょう。

作業完了
作業も完了して、次はシャフトの装着になります。現時点でシャフトをヤフオクで落札し届くのを待っています。またリシャフトが完了しましたらブログも別途公開します。

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